Career Path

学生時代
「大工のような仕事」という言葉に惹かれ入社を決意
学生時代、情報系分野には全く触れなかったものの、業界を問わず就活している中で興味を持ったのはSEの仕事。中でもフロンティアの会社説明会で耳にした、「SEは、大きなシステムを多くの人との協働でつくりあげる、大工のような仕事」という言葉に惹かれた。そして、「個人競技よりチーム競技が好きで、自分が手を動かして何かをつくることも好きだった私に向いているかも」と直感し、入社を決めた。
2004年
入社/大手金融機関向け情報系システム開発
大手金融機関のシステム開発の中でも、新規プロジェクトの初回サービス開始前の開発フェーズに配属。一からシステムを立ち上げるプロセスを目の当たりにできた。その中で、上司や先輩にわからないことを聞いたり、自分なりの意見を率直を伝えたことで、アドバイスやヒントをもらうことができ、着実に技術知識・知見が広がっていくのを実感。
2008年
大手金融機関向け対外接続システム開発へ異動
これまで経験した新規システム開発のノウハウを活かす取り組みとして、チームごと対外接続システム(インターネットバンキング)開発に参画。フロンティアの施策の一環で、初めて実践でプログラミングを担当。苦戦しながらプログラミングを習得したことで、その後、協力会社の方々に納得感のある伝え方で仕事を依頼できるようになった。
2012年
産休・育休を2回取得しつつ、キャリアを継続
入社9年目に最初の産休・育休を取得。翌年、会社の配慮もあり、復帰前と同じ部署へ。1年間のブランクがあっても、それまで身についたものは使えるのだと実感した。また、上司や周りの方々が協力的だったことも心強かった。入社11年目には主任に昇進。産休・育休後もキャリアを積むことができるし、今の自分をきちんと見て評価してくれるのだということがわかった。その後、2回目の産休・育休取得後もキャリアを継続する自信に。
2018年
課長代理に昇進/大手金融機関向けシステムの業務アプリ開発
課長代理に昇進し自分のチームを持つ。業務的にも組織的にも、自分がチームをまとめて進めていかなければならないという責任と自覚が生まれた。携わっている開発では対応スピードが求められ大変な反面、社会的影響力の大きさと重要性を感じ、それがやりがいにもなっている。

これまでのキャリアを振り返って

入社後からこれまで、とても人に恵まれてきたなと思います。思えば、入社後の研修では、情報処理の素養のある同期が多くいて、彼らと戦っても仕方ない、わからないことは彼らに聞けばいいのだと悟りました(笑)。大手金融機関向け情報系システム開発に配属後も、面倒見の良い上司や先輩たちに囲まれ、その方たちに社会人、またSEにしてもらえたと思っています。3年目頃になるとだいぶ生意気に、先輩方にわかったようなことを言っていましたが、先輩方はそれを受け止めてくれて、「そうかもしれないけど、こういう考え方もあるよ」「それを言いたいのだったら、これを勉強した方がいい」などと、必ず私の成長につながるアドバイスを授けてくれました。
2回の産休・育休を取得後、スムーズに元の部署に復帰できたのも、会社の理解と周りの方々の助けがあったからだと思います。とはいえ2回目の復帰後は、インターネットバンキングでも、パソコン主流からスマートフォンやアプリの時代に変わってきていて少し戸惑ったことも。そんな中、若い社員たちに「すごいね」と言いながら、わからないことを聞いて乗り切りました。
今、課長代理としてチームをまとめる上で大切にしているのは、なんでも正直にメンバーに言い、メンバー間はもちろん、他のグループとも連携し、風通しの良い環境をつくることです。自分のチームだけ、自分だけで解決しようと思わない。私は、一人では到底実現できない大きなシステムをみんなでつくっていく、この仕事が好きなんです。

今後のキャリア展望

私はその時々で目の前の仕事に邁進していくタイプで、この先、自分がどうなっていきたいという野望はあまりありません(笑)。ただ強く思うのは、自分のチームのメンバーやその周りの方々が気持ちよく働ける環境をつくりたいということ。そして、私自身が他の方々に一緒に働きたいと思われる人であり続けたいと願っています。結局、システムをつくる、動かすのは人。好かれる人が手がけるシステムは、良いものになるのではないかと考えているんです。どんなに技術が進化しても、人間だからこそできることをやっていかなければならないと思います。
私は入社後一貫して、同じ大手金融機関向けのシステム開発に携わってきましたが、フロンティアは今、金融以外の分野のプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。もし、今後そうした分野へ異動することがあったとしても、案外楽しめる気もします。わからなければ、周りの方々から教えてもらって(笑)。
上の子どもは母親が働いていることがわかっていて、どんな仕事をしているか聞かれたりしますが、説明するとちょっと尊敬されます。今後も胸を張って、「今こんなことに役立つことをしているよ」と説明できるようなプロジェクトに関わっていきたいですね。