Career Path

学生時代
社員の人柄の良さと風通しの良さが入社の決め手
大学で専攻したのは行政法。ITとは縁遠い分野を学んだが、就活時にTVドラマでアナリストの存在を知り、IT業界に興味を持った。その将来的なポテンシャルに惹かれIT業界を志望。フロンティアは社員の人柄の良さと、風通しの良さを感じたことが入社の決め手となった。
2006年
大手金融機関の大規模勘定系送金システム開発
入社から7年間、勘定系送金システムに関わった。要件定義からリリースまで一連の開発に従事。SEとしての基礎習得から設計、プログラミング、試験実施等様々な業務を経験した。異動直前は、更改案件における送金システム内の移行リーダーを担当。システム開発の進め方、考え方など、多くのことを吸収した7年間だった。
2013年
でんさいネット向け・共同利用センターのシステム開発
でんさいネットは、小切手、手形等に代わり電子記録債権を記録・流通させる新たな決済インフラ。その機能追加に係る企画提案、基本検討、要件定義、試験工程、リリースにおける一連の開発に従事した。企画提案から基本検討といった今まで経験のない業務にチャレンジ。ITスキル以外に、コミュニケーション能力や問題解決能力等のヒューマンスキルの重要性に気付く。
2015年
大手金融機関のAMLシステム更改
金融犯罪リスク管理において必須とされるAML(Anti Money Laundering)のシステム更改に携わった。要件定義から試験工程における一連の工程において、主にPMO(Project Management Office)として従事。各種実施要項の作成、進捗管理、課題抽出、品質管理等、多岐にわたって活動した。初のオフショア(中国)開発でもあり、意思疎通の難しさを痛感した。
2017年
クレジットカードの磁気修復システム(初期構築)開発
クレジットカードは使用頻度が多くなると、磁気が飛んで使用不能となり、カード会社が再発行する。そのコストは莫大であり、カード会社の課題の一つだった。再発行を必要としない磁気修復システムは画期的な試みであり、要件定義から試験工程、リリースまで一連の開発を担当した。システム初期構築からのプロジェクトは初めての経験であり、基盤等の新たな知見を獲得した。
2021年
クレジットカード会社のシステム開発
クレジット会社の売り上げ・加盟店システムにおける機能開発に従事。基幹となるホストコンピュータの老朽化に伴い、部分的な機能移行を進めている。掲げているのは「アクワイアリングモダナイズ」。すなわち、加盟店とカード会社を結ぶシステムを近代化(モダナイズ)する取り組みだ。今後、5~6年の時間を要する大規模プロジェクト。チームリーダーとしての手腕はこれから正念場を迎える。

これまでのキャリアを振り返って

大学時代、将来IT業界に身を置くとは考えてもいませんでした。ITリテラシーは皆無でしたし、そもそもパソコンさえ持っていなかった。就活でIT業界に興味を抱いたものの、果たして自分のような人間で務まるのかどうか不安もありましたが、「研修があるから大丈夫」という言葉に励まされ、当社に飛び込みました。
入社当初、自身でも利用する大規模金融システムの開発に携わり、仕事の成果を目の当たりにしたことで、この仕事のやりがいを感じました。しかし、お世辞にも要領が良いほうではなく、仕事の壁に突き当たることも多々ありました。そんな中でも頼りになる先輩、リーダーに支えられ、つまずいても「なに、このっ」という自分へ叱咤激励の声をかけ、がむしゃらに突き進んでいました。モノづくりに対する姿勢やポリシーのベースは、ここで培うことができたと思っています。
大規模金融システム開発の担当から異動後は、文化の違いに戸惑いつつも、それまで培ってきた知見を活かし業務に取り組んできました。私のキャリアの中でも、でんさいネット向けシステム開発はターニングポイントとなりました。一つは「一人称」で考え、動くことが求められ、プロジェクトの主人公の意識を持って能動的に取りむようになったことです。それに伴い責任感も強くなったと思います。もう一つは、高いコミュニケーション能力と問題解決能力に優れた上司との出会いです。仕事ぶりがキラキラしており、一生追いつけないと思いながらも、私が目標とする人になりました。この上司のみならず、プロジェクトで出会う上司は、いずれもメンバーへの配慮を欠かさない良い上司であり、スキルマッチもよく考慮していただきました。上司に恵まれたことは、自分の成長を大きく後押ししたと思っています。上司だけでなく、先輩、後輩も魅力的なメンバーに恵まれていたと感じています。フロンティアの強さや魅力は「人」にある、今振り返って、そう実感しています。

今後のキャリア展望

現在従事しているプロジェクトは、日本のカードシステムの中でも最大級の規模を誇っています。システムのモダナイズというのは、私にとって初めて経験するプロジェクトであり、新たな知識や経験、スキル等を習得する機会であり、また一歩SEとして成長する場であるとも位置づけています。SEとしての成長に終着点はない。だから面白い。今は率直に、そう感じていますね。今後はスキルを追求し続ける中で、大規模なプロジェクトをマネジメントできる人材に成長することが目標です。そのためには、周囲に信頼され、頼られる存在であることが求められます。ITスキルのみならず、多様なヒューマンスキルも身に付けていきたい。また、いずれのプロジェクトでも、一人で動かすのではなく、仲間と力と出し合っていいモノを作り上げることが求められます。その実現のためにも、人間関係が円滑で良好なチームビルディングが行えるように努力していきたいと思っています。
プライベートなことですが、第一子の誕生後に5カ月の育休を取得しました。もうじき子どもは一歳。育休を通じて痛感したのは、仕事人間にならず、家族を愛する良き家庭人でありたいということ。仕事と家庭の調和を図りながら、豊かな人生を描いていきたいと思っています。